よくある質問(FAQ)
① UVCとは?
UVCとは、紫外線(波長100~400nm)の中で、特に200~280nmの短波長の 紫外線放射エネルギーのことをいいます。UVCはウィルスの不活性化に効果があると言われておりますが、UVCの効果に関してはこちらをご覧ください。
GSUVの機材は253.7nmのUVCを発する装置になります。
② UVCの危険性は?
目や皮膚に危険性があります。強い紫外線を浴びると、目が充血し、紫外線角膜炎(雪目)などの急性障害を引き起こす可能性があります。UVCは波長が短いため、角質層と表皮のみに浸透します。そのため、皮膚に赤みやかゆみなどを起こすことがあります。しかし、太陽光の紫外線(UV-A・UV-B)ほどのダメージではありません。
③ UVCをどれだけ浴びると危険ですか?
浴びた線量(w/㎡)と時間(s)で決まります。
JIS Z8812noshimetu TLV(許容境界値)によると、254nmのTLV(許容境界値)は60J/㎡が限界値になります。この数値は、ACGIH(アメリカ合衆国産業衛生専門官会議)が公表している数値で、1日8時間365日浴び続けられる限界値です。
OSRAM社製36W水銀灯(Air Zing Pro5040)では、4m先のエネルギー量は0.088(w/㎡)です。これを計算すると、この水銀灯から4mの場所で11分22秒経過すると、限界値を超えることになります。
ただし、限界値を超えたらすぐに健康被害につながるとは限りません。
④ 窓をカバーしなければいけませんか?
いいえ。窓ガラスなどのガラスは、UVCを透過しません。
3㎜厚のガラスでもUVBを1%以下に抑えることが出来、近年では合わせガラス等で、UVAさえも通さないものも多く出回っています。
UVCはUVBよりもさらに短い波長なので、いずれのガラス版を透過できません。
UVCを発光するランプでは、UVCを透過させるために純度の高い石英ガラスを使用しています。
UVCはメガネなどを透過するのか、紫外線感知シールを使用して検証しました。こちらのビデオからご覧ください。
また、UVCはアクリル板を透過するのかも検証しました。ビデオはこちらからご覧ください。
⑤ UVC照射の影響による退色は起こりますか?
退色が発生する可能性はありますが、どの線量がどの波長に反応するかによるため一概には言えません。
退色する可能性があるため、貴重品などは部屋から出す、またはカバーをするなどの対策を取ることをお勧めします。
>> 30minチャレンジ:UVCを照明・音響機材に当ててみた
⑥ UVCランプをクリーニングする必要はありますか?
UVC照射の効率を最大化するためにも、表面のほこりを取り除くことをお勧めします。清潔な柔らかい布を湿らせてから、ランプを拭いて下さい。
⑦ UVCランプを処分する際はどうしたら良いですか?
低圧水銀ランプは一般廃棄物として処分しないでください。地域による有害廃棄物のガイドラインに従って処分してください。