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このページではPRG株式会社のお知らせやPRGグループのプレスリリースなど国内外のPRGニュースを発信しています。

2024/04/26 『Knight Lighting Solutions』社製品 日本市場への取り扱いを開始

『Knight Lighting Solutions』社製品 日本市場への取り扱いを開始

2024年5月

お取引先各位

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

 PRG株式会社では、この度、建築照明およびエンターテイメント照明に特化した照明ブランド『Knight Lighting Solutions(KLS)』社の日本総代理店として、製品の取り扱いを開始いたします。

NY州ヒルバーンに拠点を構えるKLS社では、1万7,000平方フィートの広大な敷地にある施設にて最先端の機器を活用し、建築・エンターテイメント・観光スポット等テーマ環境向けにプロスペックLED照明機材・コントロール機器・各種アクセサリーを製造しているライティング・ブランドです。

 

プロスペックならではの耐候性、耐久性を誇る『Knight Lighting』製品なら、建築照明やエンターテイメント施設、展示物照明など幅広くご活用いただけます。

『Knight Lighting』製品の完成度、強靭にして自然なライティングをぜひ実機で直接ご確認いただければ幸いです。

機材詳細やお見積りのお問い合わせは、下記ご担当までお気軽にご連絡ください。

 

 

本件に関するお問い合わせ
PRG株式会社
営業部 セールスチーム

担当:内藤・金・大滝

EMAIL: salesjapan@prg.com TEL: 03-6230-8192

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2023/11/14 新製品【RIVALE】を発売開始

新製品【RIVALE】を発売開始

2023年11月10日

お取引先各位

 

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

  PRG株式会社では、『PLASA SHOW 2023』にてAYRTON社が発表した新製品

【RIVALE(リヴァレ)】を日本国内で販売開始いたします。

 

独自のテクノロジーとアイデンティティを活かした革新的なLEDムービングライト

を数多くリリースしてきたAyrton社の新製品【RIVARE】は、360×675×316mmの

コンパクトボディに30,000ルーメンもの高出力、高い防塵性・防水性を示す『IP65』

を誇りながらも、重量わずか27.5kgという軽量化を実現させたオールインワン・プロ

ファイルライトです。屋内屋外を問わず、繊細かつパワフルな創造性の高いステージ

演出を可能にします。

 

       是非ともAYRTONの新製品【RIVARE】のコンパクトさ・パワフルさ・独創性を

実機で直接ご確認いただければ幸いです。

       機材デモやお見積りのお問い合わせは、下記担当までお気軽にご連絡ください。

 

 

本件に関するお問い合わせ

PRG株式会社  営業部  セールスチーム

担当:内藤・金・大滝

EMAIL: salesjapan@prg.com TEL: 03-6230-8192

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2023/10/03 新製品【Argo 6 FX】を発売開始

新製品【Argo 6 FX】を発売開始

2023年10月3日

お取引先各位

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

  PRG株式会社では、先日の『PLASA SHOW 2023』にてAYRTON社が発表した

新製品【Argo 6 FX】を日本国内で販売開始いたします。

 

これまでも独自のテクノロジーとアイデンティティを詰め込んだ先進のLEDムービ

ングライトを数多くリリースしてきたAyrton社の新製品【Argo 6 FX】は、コンパク

トに設計されたボディに、パン&チルトモーターを内臓、新しい冷却システムや複合

合金の採用、光学パーツの統合などで約20%もの軽量化も実現しました。さらに高い

防塵性・防水性を示す『IP65』により、屋内はもちろん屋外でのイベントでも創造性

の高いステージ演出を可能にします。

 

是非ともAYRTONの新製品【Argo 6 FX】のポテンシャルを実機で直接ご確認いた

だければ幸いです。

機材デモやお見積りのお問い合わせは、下記担当までお気軽にご連絡ください。

 

 

本件に関するお問い合わせ

PRG株式会社  営業部  セールスチーム

担当:内藤・金

EMAIL: salesjapan@prg.com TEL: 03-6230-8192

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2023/06/01 『Ayrtonサマーセール』のご案内

『Ayrtonサマーセール』のご案内

2023年6月1日

お取引先各位

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

PRG株式会社では、2023年6月1日〜8月31日の期間限定でAYRTON社製品の

☆SPECIAL OFFER☆ Ayrtonサマーセール2023』を実施する運びとなりました。

 

『Ayrton』社は、他メーカーに先駆けLED技術をいち早く導入するなど、これまでも独自のテクノロジーとアイデンティティを詰め込んだ製品を数多くリリースして参りました今回このユニークで革新的な製品を、今夏だけのスペシャルプライスにてご提供いたします。

 

最大で希望小売価格の約55%プライスオフでAYRTON製品をお求めいただける、お得なサマーセールとなっておりますので、お客様におかれましては、ぜひこの機会をお見逃しのないように購入をご検討いただきたいと存じます。

 

なお、お見積りや機材デモのお問い合わせは、下記ご担当までお気軽にご連絡ください。

 

PRG株式会社

本件に関するお問い合わせ
営業部 セールスチーム

担当:内藤

 

EMAIL: salesjapan@prg.com

TEL: 03-6230-8192

 

『Ayrtonサマーセール2023』 対象製品■

●Series9(Huracan、Domino、Zonda FX9など)最大55%Off

●Series6(Perseo、Eurusなど)最大52%Off

●Series3(Diablo、Mistral、Zonda FX3など)最大48%Off

お問い合わせはこちら

  

●COBRA 最大52%Off 

お問い合わせはこちら

 

 

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AYRTON-PRG
2023/01/20 Ayrton展示会のご案内

Ayrton展示会のご案内

2023年1月20日

お取引先各位

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

この度、弊社が2019年より日本販売総代理店をつとめるAyrtonの展示会を開催させていただきます
Ayrton社は、これまでも数多くのユニークな製品を皆様にご紹介して参りましたが、今回はAyrton社スタッフとともに、最新機種 Huracan Wash / Zonda / Cobra を中心に、幅広くご紹介いたしますので、是非ともAyrtonのユニークで先進的な機種を直接ご覧いただきたいと存じます。

 

当日は、Ayrtonのフランス本社よりスタッフも参加し、皆様へ直接機材についてのご紹介・交流させて頂く機会を楽しみにしており、お飲み物などもご用意して、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。

ご多忙の折とは存じますが、ぜひご来場賜れば幸甚でございます

 

日時:  2023214日(火)15日(水) 110016:30

 

 両日とも、午前・午後ともに、Ayrton新機種のご紹介・ライティングデモショーや個別に機材をご覧いただける機会をご提供いたします。

 

 

場所: music & theater I'M A SHOW (アイマショウ)  東京・有楽町

アクセス: https://imashow.jp/access/


本展示会に参加いただくには、事前のお申し込みが必要です。

 

 

Ayrton展示会の参加申し込みはこちらから

                 


PRG株式会社

■本件に関するお問い合わせ
電話:03-6230-8192(販売部代表)
Fax :03-6230-8181

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2023/01/18

ChamSys製品ならびにパーツ販売中止のご案内

これまでご愛顧いただきましたChamSys製品に関しまして、この度弊社は2022年12月28日をもちまして、製品販売を終了いたしました。

なお、パーツ販売に関しましても、2023年3月15日にて取り扱いを終了いたします。

お客様には深く御礼申し上げますとともに、この度ご案内を申し上げます。

なお、後継国内代理店については未確定ですので、お問い合わせは下記宛にお願い申し上げます。

お問い合わせ先:ChamSys Ltd.
担当者:Aziz Adilkhodjaev
International Business Development and Sales Manager
Mobile: +44 7722 122015 / Office: +44 2380 238666
E-Mail: aziz@chamsys.co.uk

 

その他、ご不明な点がございましたらPRG株式会社営業部プロダクトセールスチーム(03-6230-8192/salesjapan@prg.com)までご連絡いただきますようにお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2022/08/01

移転のお知らせ

このたび 弊社は令和 4 8 1 月曜日より下記の通り本社を移転いたしました。

これを機に、社員一同気持ちを新たに業務に精励し、皆様のご期待にお応えできますよう専心努力する所存です。
今後とも、なお一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

所:〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目12 31 赤坂 GHS ビル6F
代表番号:TEL03-6230-8180FAX 03-6230-8181
営 業 部:TEL 03-6230-8190
レンタル:TEL03-6230-8191

 

プロダクトセールス、プロダクション部、管理部について電話番号が変更となります。木場オフィスの住所は変更ありません。

135-0043 京都江東区塩2-2-10 タカ木場ビル 2F

プロダクトセールス:TEL03-6230-8192
プロダクション部:TEL03-6230-8199
管理部(財務・総務TEL 03-6230-8188

 

テクニカルセンターについては以下の通り変更ありません

オペレーション部 代表 TEL 03-5635-8900 FAX 03-5683-0330
〒135-0043 東京都江東区塩浜 2-2-1 アサガミ深川物流センターB 4F

 

 

Notice of Relocation

Dear valued clients, partners and friends,
We are pleased to announce that our Head Office relocated to the following address effectivefrom Monday, August 1, 2022.

 

PRG K.K.(Japan)Head Office New Address

Akasaka GHS Bldg. 6F, 2-12-31 Akasaka, Minato-ku, Tokyo 107-0052 Japan
TEL: +81-(0)3-6230-8180  FAX: +81-(0)3-6230-8181
Sales Department: +81-(0)3-6230-8190
Rental: +81-(0)3-6230-8191


*The telephone number of our Kiba office will be changed but the address remains same.

Kiba office: Hikitaka Kiba Bldg. 2F, 2-2-10 Shiohama, Koto-ku, Tokyo 135-0043 Japan
Product Sales: +81-(0)3-6230-8192
Production Department: +81-(0)3-6230-8199
Administration Department: +81-(0)3-6230-8188

 

*The address of our Technical Center will remain unchanged as below.
Technical
Center: Asagami Fukagawa Logistics Center B-4F, 2-2-1 Shiohama,Koto-ku, Tokyo 135-0043 Japan
Operation Department: +81-(0)3-5635-8900       FAX: +81-(0)3-5683-0330

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021/09/29

シアターグリーン 松本様インタビュー:UVC照射装置を使ったコロナ対策

昨年12月にシアターグリーンさまにはコロナ対策としてPRGのUVC照射装置をご導入いただきました。今回はシアターグリーンの支配人を務める松本和朗様にUVCを用いての感染症対策を始め、劇場における新型コロナウイルス対策に関してお話しを伺います。

 

UVC照射装置の導入と運用

--- UVC照射機をご購入いただいたのが昨年の12月でした。その直後の1月に緊急事態宣言が再度発令されました。ご購入時に気にかけていた事はどういったことでしたか? ---

松本:一番最初にUVC照射機を紹介してもらったのが昨年の夏でした。その時は劇場公演が徐々に始まった時期で、対策としては消毒や検温などの基本的なことを実施していたのですが、施設に対してどこまで消毒すれば良いのか正直わからなかったところがありました。一生懸命いろんな場所を拭いていたのですが、消毒用アルコールが当時は全然手に入らなかったこともありますし、何より拭き取りの時間が結構かかったため、それを効率よく効果的に出来るものはないかな?と考えていました。ちょうどそのタイミングでメディアでもUVCを取り上げ始めていて、一般にもそれが知れ渡ってきていたので、導入すれば利用者さんも安心できるのではないかなというのもありました。

 

--- ご導入から現在まで、どのような運用をしていますか? ---

松本:人がいるところでは使えないので、基本的には利用者の方々が帰った後の営業時間後に使っています。念のため公演団体さんにはUVCを使っても問題がないか確認して使っています。当初は私たちも退色などの問題がないか懸念はありましたが、色々試してみて問題はないだろうということで今は普通に使っていますね。

 

--- UVC照射機を実際使用していただいている中でご感想などありますでしょうか? ---

松本:タイマーが付いているので、つけっぱなしで帰ることが出来るというのが一つ大きいですね。今まではずっと拭き取り作業をしていましたが、その時間が短縮できるので助かります。あと、動体センサーが付いているので、セットした後にまたその場所に戻らないといけないこともたまにあるのですが、その時はちゃんとセンサーで止まっています。大型機(UVM216)も使っていますが、うちの劇場は結構段差があるため、持ち運ぶのは小型機(UVL72)の方が動かしやすいです。特に女性が運んだりする場合もあるので。大型のキャスター付きのものは1階の劇場で使っています。

リスクを減らすための対策と今後の取り組み

--- 普段貸し劇場として演劇の場を提供されているお立場として、感染症対策で気をつけている点はございますか? ---

松本:劇場側の我々が主に出来ることは、公演団体が中に入ってからの対策になります。先ほども言ったような消毒や検温などを含めた基本的な対策をしっかりするということですね。あと一番肝心なのはやはり、小屋入りからの意識の持ち方や対策がすごく大切です。だいたいの場合、公演が中止になるケースは小屋入りする前に感染が出てしまうということもあるので。主催者の方にもいつも以上にそのあたりを意識していただくということが肝心になります。昔は劇場を借りる団体さんと、事前に密に連絡を取るということはあまりなかったのですが、最近は事前にコンタクトを取ることが増えました。やはりどうしても感染者が出てしまうと中止せざるを得ないということになってしまうので。

 

--- コロナ禍ならではの取り組みなどがあれば教えていただけますか? ---

松本:配信はコロナ禍から結構注目されて、皆さんいろいろやっておられますが、もともとうちでは公演の配信をしているところがちょこちょこありました。地方のお客さんやその時間に来られない方に向けてということで。それがここにきて更に伸びてきたという感じですね。もともとそういう土壌があり、これからもっと増えてくるということを考えて、もう少し機材などを揃えて準備していきたいなと思っています。ただ我々も機材のレクチャーが出来るようにならないといけないので大変ですけどね。公演団体の方にもその辺の大変さは理解してもらいつつ一緒に作って行けたらと思っています。

--- 緊急事態の延長など、劇場さんでも公演の中止など厳しい状況が続いているかと思いますが、今後の劇場公演への想いなどいただけますでしょうか? ---

松本:昨年四月に公演が一度完全止まったことがあり、その後、六月ぐらいから少しずつ再開してきた流れがありましたが、その再開の時に、搬入する車が来て準備している時、数ヶ月ぶりにその光景を見て、普段は何のことはないですが、ちょっと目頭が熱くなるような思いがありました。感染前の日常がそのまま戻ってくるのは難しいですが、感染対策をしっかりしつつ、公演を続けていければと思います。あと今後はワクチンパスポートとか新しい取り組みも出来ると思うので、そういったものを活用して、みんなが作品を発表できる場所を提供していきたいなと思います。当分は「withコロナ」が続くと思うので、その中でも出来ることを広げていきたと思います。

【プロフィール】

松本和朗 (マツモト カズオ):

15年にわたりシアターグリーンの劇場運営に携わり、現在シアターグリーンの支配人を務める。長らく「若手劇団の登竜門」として認知されてきたシアターグリーンにおいて、幅広く多くの人が作品発表の場を持てるよう日々尽力している。

 

 

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2021/09/14

AVEX 山浦様インタビュー:UVC照射装置を使ったコロナ対策

 

昨年夏にエイベックスエンタテインメント様には新型コロナ対策として業界に先駆けていち早くPRGのUVC照射装置をご導入いただきました。

エイベックスエンタテインメントのシアター制作グループのゼネラルマネージャーである山浦哲也様(インタビュー内では敬称略)にUVCを用いての感染症対策を始め、公演における新型コロナウイルス対策に関してお話しを伺います。

 

UVC照射装置の導入と運用

--- UVC照射機をご導入いただいたのが昨年の夏でした。まだ世間でもコロナ対策に関して模索されている中でしたが、ご導入の決め手は何でしょうか?---

 

山浦 : 正直な話をすると、当初は何をやったら良いのか全くわからない状況でした。去年の夏頃はまだ、何をやれば一番効果的なのか、また何をやれば感染を減らせるのかが全く見えない状況でしたので。もっとも感染者は今と比べてそんなには出ていなかったのですが。導入決め手の一つとしては、スタッフさんや俳優さん、劇場さんの不安を減らせるのではないかというところも視野にありました。

我々は2020年の3月に公演を中止にして、9月に初めて再開したのですが、やはり「6ヶ月間ものブランクがある中において、どうやって再開したら良いのだろうか?」という話になりました。感染症対策のはっきりした指針は誰も出してくれないので、そんな状況において(PRGの)桑島さんからUVC機をご紹介いただきました。正直それが本当に有効かどうかは分からなかったですし、目に見える何かの保証があるわけでもないので。そこで、効果が分かる資料をいただき、最終的にこれに関しては「感染症対策の一環として導入を決めましょう」となりました。関係者の不安を和らげるという目的もあったかと思います。

 

--- UVC照射器に関してどのような運用をしていますか?---

 

山浦:劇場さんがOKであれば、機材を搬入し、その日の退出時に使うという方法で運用しています。どうしても我々が感知してないところで機材を稼働させる事を不安視する方もいらっしゃるので、劇場さんによるところはありますが、ただ「こういう対策をやっています」という安心感は、スタッフさんや俳優さんに対してあるのかなと思っています。正直視覚的には検温も手洗いも同じで、どれだけ本当に効いているのか誰にもわからないですよね。その中でもあらゆる対策をするということが大切で、UVC照射もその一環という感じです。

今後の課題とリスクを減らすための対策

 

--- 昨今のコロナ禍においての劇場公演の課題をお聞かせいただけますか?---

 

山浦: 正直同じコロナでもデルタ株が流行してからは実は状況が大きく様変わりしている現状です。今までの感染対策をしていても感染がおこりうるのではないか、そういう懸念が非常に見受けられるようになりました。現場で働く皆さんは各地でいろいろなお仕事をされているので、例えばスタッフさん・出演者の方も他の現場から入って来られたりします。我々のような制作の立場だと現場につきっきりになるのですが、他のスタッフさんや俳優さんの場合、別現場との兼ね合いの中で他で感染する、もしくは濃厚接触者になってしまうパターンが非常に増えていて、その結果中止になるという事が非常に多くなりました。

 

--- 本当に千秋楽までどうなるのか、不安がありますね。---

 

山浦 : 本当ですね。非常にその懸念が増えた印象です。ワクチン接種が進んでいるというプラスの面もあるのですが、それでも劇場に入る直前に受けたPCRで陽性者が出てしまうことがありました。陰性だった人はやはりワクチンを接種していた人でした。もちろんだからと言ってワクチン接種を強制は出来ないですけれども。ただ非常に効果が顕著に出ているので、関係各所の皆さんにはワクチンを打っているかは聞くようにしたうえで、さらにPCR検査を実施する体制にしています。

 

--- 以前稽古場に伺った際も抗原検査の実施や検温など、徹底した対策を感じました。公演に漕ぎ着けるまでにもリスクがある中、千秋楽を迎えるまでどのような点に注意されているのでしょうか。---

 

山浦:通常通りの対策を粛々とやるしかないのですが、感染症対策に特殊なことはないのですよね。今までの慣習だったことを今では全く今はやらなくなっています。例えばお客様や関係者の方からお花や差し入れを頂戴するなどはもう一切なくなりました。稽古のやり方も変わりました。それこそ打ち上げも全くないです。昔からおやりになっている諸先輩方からは非常に戸惑いの声も頂くのですが、こういうご時世ですし慣習をやめてでも感染症対策をやっていかないとと思っています。あとはもう、本当に全員に徹底させるということですね。検温の徹底だったり、全部をきちんとやっていくということですね。果たしてそれがどれだけ効果があるのかと考え出すと気持ちが萎えてしまいますし、可能性を0には出来ないですけれど。

 

--- いろんな方が1つの空間に集まるので大変だな、と我々も痛感しています。公演の撤去作業に入る時などは撤去まで無事出来てよかった、と心から思いますね。---

--- 繰り返される緊急事態宣言やその延長など、まだまだ業界でも気が抜けない状況ではございますが、今後の劇場公演に当たっての思いをいただけますでしょうか?---

 

山浦 : 正直今後のことはわからないと思ってしまいますね。アフターというよりもwithコロナで続いていくかもしれない。先の見えない状況ではあるので、とにかく今やれることをやっていくのみですよね。あとはこのご時世や経済状況だったり、お客様の感情だったり、そういうことを考えていくと「では、これからどうやって公演運営をしていかなければいけないのだろうか?」など。もしかしたら公演の企画自体を変えて行くとか、何かしらの違った演出も含めて考えていかなければいけないと思っています。

今後の視点としては、せっかく今までやってきたことを世の中が落ち着いたら元に戻してしまうと、ただの対策になってしまうので、いままでの知見として活かして一段高いレベルに持ってくというのをどう実現させるのか、ということを考えていきたいなと模索していますね。コロナ禍での新しいやり方が結果的にコストダウンにつながったということもあります。たとえば海外と繋いで、リモートで演出をするというのも画期的だと思いますし。「ではなぜ今までやらなかったの?出来るのに!」ということですよね。今までやっていなかったのは単に慣習として今までやっていなかったということだけなのですよね。制作からしてみると、従来の人のコストがかからないなど、すごく助かります。その方たちにとっても手間がかからなくなり、違ったお仕事を同時並行で出来るなどのメリットもあると思います。そのようなメリットをせっかくなので今後も活かして行きたいですよね。

--- コロナ禍の2年間で技術も変わりました。従来はチケット収益が伸び続けていたらイベントもお金をかけて派手にしよう、という時代がありましたが、今後は一度離れてしまったお客さんを再度呼び戻すためにすることなど、変わっていくと思いますか? ---

 

山浦:難しいところですね。結果的にやり方を元に戻すことでお客さんも戻ってきてくれるという判断をする選択肢もあると思うのですが、例えば、たくさんの人たちが仕込みに来て派手な技術演出をするということがイコールでお客さんが戻ることにつながるとは思えないですよね。僕達もコストダウンの方をやはり欲しているので、派手にしないとお客さんが戻ってこないというのが明らかならば、ではお金をかけましょう、というような話になりますけどね。やはり公演に対する考え方は変わってきていて、お金をかけて「ド派手な劇場公演をやります」というよりも今はイマーシブの要素を取り入れるなど、そういった新しい演出をする方が話としては多いですね。

 

--- ありがとうございました。感染症対策を含め、今後の公演へのお考えなど大変参考になりました。我々も引き続きエンターテイメントに携わる立場として、業界が苦しい中でも公演のサポートをしていければと思います。 ---

【プロフィール】

 山浦哲也:劇団四季で舞台監督を務めたのち、脚本・演出家として活動。現在エイベックス・エンタテインメント株式会社 ライヴ事業本部 シアター制作グループにてゼネラルマネージャーを務める。キャリアを通して多くの演劇やミュージカルをプロデュースしている。

 

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2021/07/20

KAAT様インタビュー:UVC照射装置を使ったコロナ対策

 

KAATさまには昨年夏にコロナ対策として業界の中でも先陣を切ってUVC照射装置をご導入いただきました。

KAAT事業部長兼技術監督、また公技連(公共劇場技術者連絡会)の会長も務める堀内真人様とKAAT企画調整課の河崎巴見様に、UVCを用いての感染症対策を始め、劇場における新型コロナウイルス対策に関してお話しを伺います。

 

コロナ禍における運営含め徹底した対策

--- どのような対策を行ってきましたか ---

堀内:検温、消毒、換気など基本的な感染症対策はもちろんおこなってきましたが、対策はただ厳しくすれば良いものでもなく、対策すればするだけ安心安全にはなるけれども、続けていけなければ意味がないと思っています。去年の夏に再開する際には、どこまで消毒するべきかを考えました。貸館事業も含めて、ちゃんと効果があって安心安全を与えられる、続けていけるやり方はなんだろう、と模索していました。感染症対策の専門家に劇場を再開するにあたって我々の対策はどうなのか意見を聞きながら進めていて、劇場内を見てもらいながら話を伺い、「劇場という施設の特性がある中で出来るだけの事はやってらっしゃいますね 」というご意見はいただいたのですが、その際に病院ではUVCを使っていますよ、ということも聞いていました。そんな時に、ちょうどPRGさんからUVCのお話があったのです。

 

--- ご導入当初からの運用方法は? ---

堀内:毎日稽古や仕込み・上演の利用が終わると最後に鍵を閉めるのですが、そのタイミングでUVC照射装置を会場の中央付近に設置して、その電源を繋いでおくのです。そして無人の状態の中、警備員さんが夜間巡回する時にUVC照射装置のスイッチを押してもらうというやり方をしています。あと、万が一のこともないように、照射中には、「照射中」という表示板を出すようにしていますね。

 

 

--- 劇場客席の感染症対策だけでなく、稽古場への配慮をかなり感じます ---

堀内:そうですね。あと貸館で借りていただいている方にも使っていただけるようにご案内しています。

河崎:ほぼすべての団体に使っていただいていますね。貸館の主催者にも舞台監督さんに「終わったらこちらに(UVCの)機材があるのでリハーサルの後にセッティングすれば後でスイッチを押しますよ」とアナウンスをすれば設置しておいてくれます。その後で警備の人がスイッチを入れてくれるというルーティンが出来ていますね。

堀内:あとは、小道具やかつらが多い場合に、早替えブースに物を集めて、UVCの小型機を使って照射をおこなっています。

リスクを減らすための試行錯誤

--- 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置下における劇場公演に関してお聞かせください ---

堀内:神奈川県では幸いにも3回目の緊急事態宣言はなく、重点措置下でしたが、上演活動をなんとか継続できました。KAATの公演では20時終演などを考慮しながらの開催で、上演時間を守りながら、なんとか進めることが出来ました。この先もどういう状況になるか読めない中で、プランB・プランCを考えながらやっていかなければと思っています。少しでも安心していただける状況を作れればと、例えば椅子の下に手荷物を入れるかごを置いて、荷物が直接地面に触れないようにするような工夫をしています。

河崎:かごの中もちゃんと消毒できるように公演後は向きを変えてUVCを当てられるようにしていますね。

 

--- いかにリスクを減らしていけるか、という取り組みですね ---

堀内:悩ましいのが、対策とサービスのバランスです。去年再開するときに可能な限りリスクを減らして再開しようという業界全体・社会の取り組みがあって、現在もコインロッカーの使用を全面停止しています。一方で荷物を預かるというお客様へのサービスとして、それで良いのだろうか、ちゃんと消毒をすれば使っていただけるのではないか、とも思います。さらに、ホワイエで食事を販売することはまだ難しいと思いますが、例えばペットボトルなどの飲み物の販売はサービスとして必要なのではないかと思います。意味のある対策は続けながら、本来サービスとしておこなって来た事をどうやって取り戻していくかをこれから考えていかなければと思います。また、リスク減の取り組みでいえば、例えばスタッフの履き物も、稽古場では外履きと内履きを分けるということをしています。先ず館に入る楽屋口で一度靴裏消毒をする。そしてさらに、利用会場エリアに入るときに靴裏消毒をするなどを行っています。それもコロナ前と比べると徹底していますね。

 

--- アフターコロナに想うことは? ---

堀内:(今後の事は)まだちょっと想像がつきませんね。稽古始めから千秋楽まで何度も何度もPCR検査をおこなうと、かなり大きな金額になりますが、一方ワクチン接種が進んだからといって、当面公演関係者のPCR検査を不要と考えるわけにはいかないでしょう。社会全体でもう安心だね、というコンセンサスというか気分が醸成されて、はじめて検査も必要としなくなり、その先にやっと元に戻るのではないでしょうか。まだ再開して1年経っていないのですけれどね、気が遠くなりますよね。

日本で作品を創作し発信する公立劇場が出来はじめたのがせいぜいこの25年くらいです。公共財としての舞台芸術、ビジネスとしてのエンターテインメント、それぞれをいろいろな人が支えてきました。それを根こそぎ持っていかれる訳にはいきません。なんとか可能なやり方で続けていかなければならない、という思いをそれぞれの方が持った1年だったと思います。

劇場という特別な場所

--- UVCを始め、感染症対策についてご意見をいただき、ありがとうございました。最後に、今後の劇場公演に対してメッセージをお聞かせいただけますか? ---

堀内:続けていかなければいけない。縮こまっているわけにはいかない。同じ時間と場所を共有する空間を作っていかなければならない。野蛮な勇気を振るうのではなく、皆が集う場所として劇場が必要なのだと、発信していかなければならないと思います。

実は、KAATという劇場が神奈川県にあるという事を知らない県民もまだ沢山いらっしゃいます。この4月から新しく就任した長塚圭史芸術監督のもと、そういった、これまで演劇や劇場に興味のなかった方にも知っていただいて、足を運んでいただけるよう、劇場がもっと「ひらかれた」場になるよう取り組んでいきたいと思っています。おかげさまで、今年でちょうど開館10年になりました。ようやく演劇界ではKAATという劇場を知って頂いて、ちょっと毛色の違うものをやっているぞと見て頂けるようになって来ましたが、これまで頂いた評価をバネにして、演劇ファンだけではなく、もっと劇場を知らない方、劇場に来たことのない子供さんや若い人にもお年寄りにも、興味を持って見に来ていただけるチャンスを作っていきたいな、と思います。

この前もアトリウムに仮設劇場を作って、「王将」という坂田三吉を描いた戯曲を長塚芸術監督の演出で上演しました。本当はフードカーなども出して、観劇にいらっしゃる方だけでなく足を運んでいただける場にしたかったのですが、コロナ禍で叶いませんでした。これからは、そんな取り組みもどんどんやっていきたいと思っています。

  

 

【プロフィール】

堀内真人(ホリウチ マヒト):

開館準備からKAATの運営と作品制作に携わり、現在事業部長・技術監督を務める。フランスやイギリスで学び、様々な作品のクリエイションに携わった経験を活かし、「創る場所」としての劇場の役割を考えながら多様な劇場運営を目指す。 _

公技連(公共劇場舞台技術者連絡会)の会長として劇場間の交流や連携を積極的におこなっている他、KAATでの舞台技術講座や講演などで劇場に携わる技術者や若手の育成にも力を入れている。

 

河崎巴見(カワサキ トモミ):

企画調整課としてKAATの施設管理・運営に携わる。また、一般の方に向けてもバックステージツアーなど劇場を身近に感じられる取り組みを積極的に発信。今回のコロナ禍では、可能な限り中止を避けての劇場公演継続を目指し、感染症対策を含めた関係各所との調整に奔走した。

 

【KAAT神奈川芸術劇場】https://www.kaat.jp/

2011年開館。「モノをつくる」、「ヒトをつくる」、「まちをつくる」をテーマとする創造型の舞台芸術専用劇場。演劇、ミュージカル、ダンス等の舞台芸術作品を企画、制作、上演する舞台芸術の広域拠点施設として、県内の文化芸術団体、文化施設、関係機関と連携した事業を展開。

 

 

 

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メール:infojapan@prg.com

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